山上農園ご紹介

山上農園の果樹園は、
鹿児島県最北端の長島町の北部に位置し、雲仙天草国立公園特別地域内に位置しています。
無加温ハウス施設が28棟あり、甘夏等の露地栽培柑橘を合わせると120アールの果樹専業農園です。

昭和30年代より先代の山上隆之が温州みかん等の柑橘各種の栽培を始めてから約半世紀。
温州みかんから紅甘夏、ぽんかん、不知火、大将季に品種を切り替えながら拡大。
平成24年より次男の山上博樹が後継者として不知火、大将季を主軸に、
屋根かけぽんかん、紅甘夏、サワーポメロ、伊予柑等を栽培しています。
平成25年からは不知火、温州みかん等の通販を開始し、大手スーパーや大手通販会社と提携し販路拡大に努める。
長島町では柑橘通販のリーダー的存在となっている。

 

メディア紹介情報&提携先情報

  • 2019.11.5 南日本新聞に鹿児島県農業経営者クラブ中央懇談会での事例発表のことが取り上げられました。詳細はこちらをご覧ください。
  • 2019/10/17 鹿児島県特産品協会主催の2019かごしまの新特産品コンクールにてシラヌヒドライフルーツ(奨励賞)とサワーポメロアロマ「POMERO 二島香里」(鹿児島県特産品協会理事長賞)がダブル受賞することが出来ました。コンクールの詳細はこちらをご覧ください。
  • 2019/7/20 南日本新聞に高校生への職業講座への協力記事が掲載されました。母校である県立出水高校の素晴らしい取り組みです。御一読いただければ幸いです。詳細はこちら
  • 2018/10/7 南日本新聞にサワーポメロのエッセンシャルオイルや椿油等の開発に関する記事が取り上げられました。記事の詳細はこちらへ。
  • 2016/12/17-18 長島町Nセンター主催の「高校生のための起業体験キャンプin長島町」にメンターとして参加。詳しくはこちら

やまや通販「果樹蔵」販売等の提携先情報はこちらでご覧になれます。また、楽天市場出店の提携先の当農園商品レビューもありますので、興味ある方はこちらをご覧ください。
長島大陸食べる通信3月号で山上農園が特集されました。また、JR博多シティくうてんの長島フェアにて山上農園不知火やサワーポメロが3店舗で採用されました。詳しい内容はこちらをご覧ください。
地元長島町の食材を一流レストランシェフにPRするツアーに参加。多くのシェフから高い評価を頂いています。詳しいツアー内容はこちらをご覧ください。
2016年春、山形屋にて行われた「長島町物産展」のポスターに当園の長男が採用されました。当園栽培の大将季をアピールしてくれました。ポスターはこちら。その他、当農園や園主のメディア登場の様子もご覧になれます。

 

山上農園圃場全景


 

航空写真に写っているビニールハウスは全て山上農園の圃場です。
また、ハウス周辺にも露地栽培の紅甘夏やサワーポメロが栽培されています。

当園の周りでは、長島特産のでもある、
鹿児島県認証のブランド「赤土バレイショ」が多くの農家によって栽培されています。




上の写真は、当園ハウス施設からの望む風光明媚な天草諸島の島々です。
毎日この美しい風景を眺めながらの柑橘栽培はとても気持ちがいいものです。






半世紀以上前の1961年、山上農園を創業した先代の山上隆之です。
映像は提携先の通販大手「やまやの食卓」様の取材時の映像です。

70代半ばを迎えてもなお現役で柑橘栽培に勤しんでいます。
剪定や消毒だけではなく、ビニールハウスの上に登り、ビニールの張り替え作業もバリバリの現役です。
目標は『85才までみかん作りをすること』であり、健康管理には人一倍気を配り体調維持に努めています。




前方が創業者山上隆之と三代目候補、そして後方が二代目山上博樹と美由紀夫妻です。

 

二代目夫妻の就農後の農業経営活動

  • 2011年4月〜2012年6月末まで先代の元で新規就農研修(修行)。農業の基礎基本、柑橘栽培の基礎基本をみっちりと指導される。
  • 2012年7月〜先代から完全に経営継承。
  • 2012年7月〜2014年は栽培技術習得と経営安定化に集中。2012年11月より不知火通販をスタート。山上美由紀がショップ店長として販売、顧客管理に携わり、2013年9月にはジュニア野菜ソムリエを取得。また、2013年3月より博多明太子「やまや」様の通販部門「やまやの食卓」様との取引がスタート。提携先情報はこちら
  • 2014年、3月の不知火出荷より贈答用には『光センサー選果』を導入。品質安定化に取り組む。デコポン基準の『糖度13度クエン酸1%以下』基準を自社で検査。
  • 2015年、鹿児島県農業経営者クラブに入会し農業経営について積極的に意見交換会や勉強会に参加。鹿児島県内の先進事例等を圃場訪問や研修会にて学ぶ。
  • 2015年9月16日、果樹部門現地就農トレーナ研修参加。大将季の栽培に関する講義を受講。鹿児島県オリジナルの新品種「大将季(だいまさき)」の現状、栽培技術、今後の展望や市場評価等多岐にわたる研修を受講。
  • 2015年11月9日、新規就農者支援活動研修会にて、当園にて現地研修会案内を行う。新規就農者に対してデコポン栽培状況や経営状況、今後の展開についての説明や指導を行う。
  • 2015年12月1日、(社)全国肥料商連合会鹿児島県部会特別記念講演会に参加し、全国肥料商連合会会長上杉様はじめ農林水産省九州農政局鹿児島支局長地方参事官小野様、その他多数の方からの講義を受ける。
  • 2016年より地方創生事業でスタートした「長島大陸食べる通信」の編集委員となり、2016年3月号にて山上農園が特集され、地元TV局のMBCテレビやラジオにたびたび出演し食べる通信と共に長島町をPR。その他、出版パーティ等にも参加しプロモーション活動も積極的に行う。詳細はこちら
  • 2016年4月16日、全国土の会鹿児島支部設立に参加。
  • 2016年5月、JR博多シティ「くうてん」の長島町フェアに参加。3店舗から好評を得る。長島大陸食べる通信と長島フェアの詳しい内容はこちらをご覧ください。
  • 2016年11月9日、10日の第28回全国土の会九州大会(熊本市開催)に参加し、全国土の会会長でもある東京農業大学名誉教授後藤逸男様、その他専門家から土壌診断に基づく土作り研修を受ける。
  • 2016年11月29日、鹿児島県農業経営者クラブ若手会員研修会に参加しインターネット販売、SNS等の研修を受ける。
  • 2016年12月17日 長島町Nセンター主催の「高校生のための起業体験キャンプin長島町」にメンターとして参加。詳しくはこちら
※2017年以降はページトップの【メディア紹介情報&提携先情報】をご覧ください。





写真のようなハウス施設で不知火を栽培しています。
ビニールハウスは28棟あり、全体で43アールの無加温栽培を行っています。
その他、温州みかん、ポンカン、サワーポメロ、キンカン、紅甘夏、伊予柑等
多くの柑橘栽培を行っています。




12月後半からの収穫までには様々な作業があります。
摘花、施肥、摘果、防除のための消毒、果実肥大に伴う枝釣りや果実吊り、
圃場への藁敷き、除草作業、灌水、剪定等々、何十種類もの管理作業を行います。
不知火の樹木にはトゲが多いため、夏場のハウス内でも長袖シャツと作業服で頑張っています。







不知火は傷みやすい柑橘ですので、栽培している時はもとより、
収穫する時も細心の注意を払い丁寧に扱って収穫し貯蔵しています。
品質を保つための努力を惜しみません。




1つ1つの不知火の状態を真剣な眼差しで見つめながら収穫しています。




1つ1つ、丁寧に、大事に扱って収穫しています。
不知火は皮が薄く落下等の衝撃に非常に弱いため、
写真のように丁寧に収穫しコンテナに収納していきます。







生産者が持つ果実は2Lサイズの不知火です。
当農園ではM玉、L玉、2L、3L、4L〜と選果板のようにサイズを5段階に分けています。
贈答用に人気の2Lサイズは1玉250g程度ですので食べ応えがあります。




 

樹作りが美味しいみかん作り


常に圃場を見廻り、樹勢や土壌の乾燥状態のチェック、病害虫の発生状況をチェックしています。
また、果実肥大の状況を見たり、摘果した果実の糖度や酸度を定期的にチェックし生育状況を見守ります。

「大事なことは、しゃべらない樹と会話すること。」
という言葉は先代の山上隆之の柑橘作りをするうえでのモットーです。

「しっかりと樹と向き合い、注意深く樹を見て観察すれば
樹の方から語りかけてくれるから何をすれば良いかが分かる」
という先代の教えです。

自分の目で枝や葉のほんの少しの違いを観察することで
樹の健康状態や土壌の状態、病害虫の発生状況を把握することができ、
灌水や施肥、整枝・剪定、防除(消毒)のタイミングを決めることができます。
その結果として最良の果実となり、お客様の満足度を上げることができるというわけです。

 

光センサー選果で品質管理



山上農園では生育状態の管理段階においても、
出荷時の商品チェックにおいても光センサーで糖度と酸を測り品質管理に努めています。

出来上がった果実に優劣が出てしまうのが自然を相手にする柑橘栽培の厳しい面です。
見た目は良くても糖度が低くコクが無いものや、病害虫によるキズ果のような格外品が出てしまいます。

また、見た目は良くてもデコポン基準として定められている
『糖度13度以上、クエン酸1%以下』の条件を満たせず、品種名である『不知火(しらぬい)』として
販売するものもあります。

山上農園では
『贈答用不知火』や『贈答用ポンカン』、『温州みかん』については
贈られる方に安心感を持って頂きたいと思い、2014年から『光センサー選果』を導入しました。

先代から半世紀以上続く栽培体制だけに頼らず、
光センサー選果と目視選果のダブルチェックで
1玉1玉検品する選果・販売体制こそが次代の山上農園の『こだわり』です。


 

肥料、農薬



写真の肥料は有機肥料成分が70%以上含まれているものです。
魚粉や油粕が主成分ですので、甘く濃いコクのある不知火に仕上がります。

魚粉、油粕等々の有機肥料を主とし、化学肥料を微量に抑えています。
また、稲藁等々を敷き、土の乾燥を防ぐと共に、雨水の保水力を高め、
常に根が水分を吸収できるような状態に保っています。
藁そのものが圃場内の微生物により分解され、
栄養価の高い有機物として良い土になる手助けををしてくれます。

ハウス内には除草剤を散布せず、手間暇かけて人の手による除草を行っているので、
施設内とは言え、自然に近い状態の生態系が保たれ、
結果的に質の高い土で不知火たちが成長出来る環境が整っています。

農薬散布についても圃場を徹底的に観察することと圃場環境整備に注力することで、
出来るだけ病気の発生を抑え、無駄な農薬散布をしないように努力しています。








 

土づくり、使用する水について

山上農園は先代が50年以上前から柑橘栽培を行い、半世紀以上こだわって土づくりを行ってきたため、
他農園が一朝一夕には真似の出来ない柑橘が出来上がります。
これはコクのある不知火を作ることができる重要なポイントです。

また、農業用水は地下50メートルから自社で汲み上げている地下水で、
水質検査を行った結果、ミネラルが豊富な水であることが分かりました。

通常は農業用水(畑潅用水)を灌水する農家が多いのですが、
当園においては人が飲んでも健康上良いとされるミネラル豊富な上質の水を定期的に灌水しています。
夏場にしっかりと灌水をすることで果実肥大はもちろんのこと、果実の酸抜けが良くなり、
結果的に甘みと酸味のバランスが良い『コクのある不知火』に仕上がります。

その他、整枝、剪定等々の樹の管理、ハウス内の気温の管理、摘果、摘蕾、枝吊り、除草作業等々の
多くの管理作業を行うことで品質を保つことができます。




圃場には藁を敷き詰めます。
不知火は根が強くないため細根を痛めぬよう、また圃場内を乾燥から守るための大切な仕事です。
28棟のハウス全てに敷くには1ha分の藁が必要となります。




米作りは我が家の食用にとどまらず、圃場内に敷くために大事なものでもあります。
藁を敷くことで圃場内の保水力を高め、乾燥から土を守るだけではなく、
圃場内の微生物たちが分解してくれるので写真のように真っ黒に腐り、
最後には圃場内の土に還り、肥沃な土となります。